うつ病と発達障害(ADHD)について
私が10歳くらいの時に知り合った親しい友人の話です(以下Fさん)
昨年末にFさんはうつ病になってしまい、会社を辞めてしまいました。
会社を辞める前も多くの薬を処方されていて、自分に合わない精神向上薬とその副作用、睡眠薬を飲んでも眠りが浅く、常に疲れが溜まっていて、食欲も出ず、どうしようもない状態であったそうです。
最近私がADHDの治療を始めたこと、私とFさんの性格が似ていることから、Fさんに1度ADHDを疑ってクリニックを受診することを勧めたところ、案の定ADHDの診断が下ったそうです。今は私と同様にコンサータを服用し、以前と比べると格段に前向きな言葉を発するようになりました。生活も取り戻しつつあるようです。
Fさんが症状と環境について愚痴混じりに話してくれる内容を聞いて、初めて自分と同年代の人がうつ病になっている様子を見て、「本当にうつ病は存在しているんだ」と実感し、「自分がうつ病にならないためにはどうすれば良いのだろうか」と考え始めました。
以上が前フリです。
今回のAgendaです。
では、1つずつ解説します。
1. 注意事項
私は医者ではありません。私は学生時代に生命科学、神経科学に関わる範囲を研究していた、自称うつ病を回避したADHD当事者です。症例報告以下の内容ですが、当てはまる人が自分の周りに多い気がするので、読んでくださった方が何かに当てはまったらADHDを積極的に診てくれるクリニックに相談することがオススメです。誰か東京の良いクリニックを教えてください。
2. うつ病とは
私の理解ではうつ病は結果であり、状態です。直接うつ病をうつ病として取り除くことはできないと発表されています。なぜなら、直接的(一次的)な原因(感染症、外傷)に寄る疾患ではないからです。例えば事故で脳に傷を負ったとしても、その瞬間にうつ病にはならないからです。
ITな感じに言うと、うつ病は脳に当たったパッチファイルです。
前々回の学習についての記事からの引用ですが
うつ病ではない状態をこの図であるとすると、
下図がうつ状態です。精神的、身体的なストレスにより、青いパッチファイルがかかった状態です(ちなみに身体的ストレスも軽視できません)。
うつ病になっていない人でもこの状態にはなります。うつ病にならない人は、自分なりの発散手段を持っていたり、回避手段を知っているか、自然に回避できています。しかしながらこのパッチファイルを除去できないと結果的に"うつ病"になってしまいます。
3. うつ病を回避するには
Q. では、うつ病を回避するにはどうすればいいのか?
うつ病になる原因は、うつ状態であることが何らかの原因で解除できなかったからです。解除できない理由は何でしょうか?
私が考えられる範囲だとうつ状態の根本原因が自分なのか他人なのかで対処法が異なります。(両方の場合はどちらも対処した方が良いです。)
根本原因が他人の場合、その人と同じ空間に自分が存在するだけで、うつ病になりそうならその環境(現場・SNS)から逃げるしか手段がありません。
その人はその攻撃することに飽きるか、攻撃対象(自分)がその場に存在しなくなるまで攻撃してきます。なんなら"コイツ嫌いだからうつ病にさせてやる"等それに近い悪意を持って攻撃してきます。
明確な悪意に対して、"見返してやる"、"認めさせてやる"と意気込んで挑戦することは良いことかもしれませんが、基本的に嫌いな奴からの評価は覆らないので逃げた方が精神的に健康です。
根本原因が他人である場合は、その人が"自分に悪意を向けなくなるまでの時間"と"自分がうつ病になるまでの時間"を比較すると、100%後者の方が早いです。つまり回避以外の手段がありません。
根本原因が自分の場合は明確な回避手段を見つけることは難しいです。自己分析を徹底的に行うしかありません。
自分の場合は、仕事の能率が悪いことを徹底的に深掘りし、自分がADHDであると結論付けました。一般的に誰でもできることがうまくできない場合は、発達障害を疑うことが自分の経験では、かなり有効でした。しかも運良く初診からコンサータを処方していただけたので、自分の仕事ができない(潜在的な自己否定につながる)原因が発達障害にあることを確認し、その上で発達障害起因のうつ病を回避できました。
4. うつ病になってしまったら
私はうつ病になることを回避できたと自称していますが、実際になってしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
同じ図ですが
こんな状態では、正常な判断をする方が難しいと思います。
対処がわからないから数撃てば当たる論で薬のトライアンドエラーを繰り返すのが通常です。
個人的な意見ですが、現代日本では、国民性もあり、他人と比較して自分が劣っていると感じることから始まるストレスが多いので、うつ病の根本原因がADHDであることは大いにありうると思っています。
実際にFさんはADHD診断前はうつ病に対して、大量の薬を処方されていた様ですが、現在コンサータだけを処方されていて、うつ病の症状は格段に緩和されているそうです。
(別途、精神科医がコンサータを処方するには、専用の免許が必要であると言うバグが存在します。)
さ!ら!に!大人になってから発覚した発達障害を認めたがらない精神科医も存在するんです。(むしろ多数派っぽい)
帯に書いてある
障害がないって言われて失望する人たち
の論点がそもそもおかしいのですけど。
香山リカ先生は有名人ですが、有名な精神科医の意見がこうなのだから、大人のADHDを診断したがらない(認めたくない)精神科医は多そうです。
実際、Fさんもうつ病の診断されたクリニックとADHDの診断を受けたクリニックは違うクリニックで、まず、かかりつけの精神科医にADHDを疑うと意見すると、
と精神論フルコンボを食らった様で無視してセカンドオピニオンを求めたクリニックでは
と良いサイクルに入れています。(コンサータ最強)
まとめ
私は"ADHDの症状に困っているならグレーゾーンとか言われている人もうつ病になる前にコンサータ飲んでから判断すればいいじゃん" と思ってしまいます。
世の天才たち(IT社長)の様に発達障害がうまく機能しない場合は、ほぼうつ病コースです。
なんなら世の天才たちはリタリンやコンサータを正規のルート外でも服用しているでしょう
うつ病に患者が増えることと市場にコンサータの出回る数が増えることのどちらが問題ですか?
判断するのは当事者。重要なのは楽しく元気に生きることです。